春がやってきた!ぜんまいのおいしい季節です

山菜ソバにたっぷりと入っている円形に巻いた芽……そう、ぜんまいです。すっかり暖かくなって植物たちも土の中から顔をのぞかせる今の季節、ぜんまいも新芽を見せてくれます。乾燥させたものを煮物などに使うのが一般的ではありますが、春先に出回る生のぜんまいのおいしさはひとしお。若い方には馴染みがないかもしれませんが、歯ごたえが楽しく、癖もないので非常に食べやすい山菜ですよ。加えて、山菜ならではの食物繊維もたっぷり含んでいるので、春の不安定な体をすっきりデトックスしてくれます。

抗酸化作用の高いベータカロテンは免疫の機能をも整えてくれる頼もしい栄養素。ぜんまいにはこれがたっぷり含まれています。食物繊維の、有害物質を有効に吸着させる働きとあいまって、発がんを抑制してくれますよ。また、カリウム、銅、葉酸、ナイアシンなどのミネラルも豊富。ただ、アクを抜く段階で、これらのミネラルはかなり減少してしまうのが残念なところです。それでも腸の調子を整え、がんを予防し、皮膚や粘膜を保護して老化も抑制してくれるぜんまいは、豊富な栄養素をもった山菜だと言って過言ではないでしょう。

重曹をまぶして熱湯をかけると簡単にアク抜きができます。その上で天日干しして乾燥させておけば、日持ちのする乾物になりますよ。和風の煮物や和え物にぴったりのぜんまいですが、その主成分であるベータカロテンは脂溶性であるため、油脂を使った調理もおすすめです。ごまやくるみなど、良質な油分をふくんだものとあえるといいでしょう。たんぱく質と油脂をバランスよく含む厚揚げと一緒に煮ても絶品ですよ。

さらに、戻したぜんまいの水をきり、ごま油でいためたあと、しょうゆ、みりん、コチュジャン、おろしニンニクで味をつけて仕上げに白ゴマをふりかければぜんまいのナムルの完成!多めに作って冷蔵庫に入れておけばごはんもお酒もすすむ常備菜になります。おいしく食べて、これからの季節に向けた体を作っていきましょう。